調査

消費動向調査

【山形・秋田】県内家計の消費動向調査(概要)

※この記事はFuture SIGHT No.93からの再掲です。

  1. 調査の目的
    山形・秋田の県民の暮らし向きについての現状と見通しを時系列的にとらえるとともに、具体的な商品やサービスに対する支出動向を把握することにより、景気判断等の基礎資料を得ることを目的とする。
  2. 調査の方法
    専属モニターを対象とした郵送およびインターネットによるアンケート調査
  3. 調査の対象者
    山形・秋田の県内に在住するサラリーマン(勤労者)世帯(世帯人数2名以上)
  4. 調査期間
    令和3年6月1日(火)~15日(火)

【指数の見方】
 消費指数は景気判断指数(景気・雇用環境・物価の3項目で構成)と暮らし向き判断指数(世帯収入・保有資産・お金の使い方・暮らしのゆとりの4 項目で構成)の合計からなり、値は200~▲ 200 の範囲をとります。指数がプラスであれば家計の消費マインドは高揚していると判断します。一方、指数がマイナスであれば、消費マインドは低迷していると判断します。


消費指数

第60回 山形県内家計の消費動向調査
~消費マインドは持ち直しの動きがみられる~
消費指数は、▲ 97.7(前期比1.7 ポイント上昇)と、2 期連続で改善した。内訳をみると、景気判断指数は▲ 56.9(前期比1.4 ポイント下落)と4 期ぶりに悪化した一方、暮らし向き判断指数は▲ 40.8(前期比3.1 ポイント上昇)と2期連続で改善した。 今後の見通しは、▲ 90.7(今回調査比7.0 ポイント上昇)と引き続き改善の見込みとなっている。内訳は、景気判断指数が▲ 48.8(今回調査比8.1 ポイント上昇)と改善が見込まれる一方、暮らし向き判断指数は▲ 41.9(今回調査比1.1 ポイント下落)と若干の悪化が見込まれている。

第40回 秋田県内家計の消費動向調査
~消費マインドの改善は足踏み。先行きも横ばいの見通し~
消費指数は、▲ 92.3(前期比0.1 ポイント上昇)と前回調査とほぼ同水準となった。内訳をみると、いずれも小幅な変化ながら、景気判断指数は▲ 53.2(前期比0.4 ポイント下落)と4 期ぶりの悪化となった一方、暮らし向き判断指数は▲ 39.1(前期比0.5 ポイント上昇)と4期連続で改善した。 今後の見通しは、▲ 92.7(今回調査比0.4 ポイント下落)と小幅ながら悪化が見込まれている。内訳は、景気判断指数が▲ 50.3(今回調査比2.9 ポイント上昇)と改善が見込まれる一方、暮らし向き判断指数は▲ 42.4(今回調査比3.3 ポイント下落)と悪化が見込まれている。


景気と暮らし向き

景気判断

山形の景気判断指数は▲ 56.9(前期比1.4 ポイント下落)と4 期ぶりに悪化した。景気判断指数を構成する3 つの指数については、「雇用環境」は改善、「物価(日用品)」は悪化、「景気(県内)」はほぼ横ばいとなった。

秋田の景気判断指数は▲ 53.2(前期比0.4 ポイント下落)と小幅ながら4 期ぶりの悪化となった。指数を構成する個別指数でみると、「景気(県内)」は改善、「物価(日用品)」は悪化、「雇用環境」はほぼ横ばいとなった。


暮らし向き判断

山形の暮らし向き判断指数は▲40.8(前期比3.1ポイント上昇)と2 期連続で改善となった。暮らし向き判断指数を構成する4 つの指数については、「世帯収入」「お金の使い方」は改善、「保有資産」「暮らしのゆとり」はほぼ横ばいとなった。

秋田の暮らし向き判断指数は▲39.1(前期比0.5ポイント上昇)と小幅ながら4 期連続で改善した。指数を構成する個別指数でみると、「保有資産」は改善、「お金の使い方」は悪化、「世帯収入」「暮らしのゆとり」はほぼ横ばいとなった。


家計収支

山形の収入面では可処分所得(収入の手取り額)が426 千円と前年同期比で98 千円の減少となり、支出面では支出合計が387千円と前年同期比で31千円の減少となった。 この結果、平均消費性向(家計支出/可処分所得)は90.8%と、前年同期に比べて11.0ポイントの上昇となった。。

秋田の収入面では可処分所得(収入の手取り額)が407 千円と前年同期比で5 千円の減少となり、支出面では支出合計が398千円と前年同期比で38千円の増加となった。 この結果、平均消費性向(家計支出/可処分所得)は97.9%と、前年同期に比べて10.3 ポイントの上昇となった。

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